IKA-X氏が書いた、辛口風味のゲーム感想文

どの業界でもそうですが、特定の企業や人物を極端に嫌う思想が存在します。例えば、あの企業の商品は絶対に買わないであるとか、あいつの言うことは絶対に聞かないであるとか。
それだけであれば無害ですが、その病状が進行し攻撃性を持ち出すと厄介です。対象の支持者にまで憎悪を抱き、理不尽なまでの批判を始めます。
ま、昨今のゲハブログを見ると、一目瞭然ですが。

通常であれば、そんな輩は2ちゃんねるやblogなどといったネットの片隅で自己満足文章を書いて、一部の好事家にヲチされるのがオチです。A助氏とかミリデレことDAKINI氏が有名ですね。(後日、取り上げる予定)
しかし、どうしたものか、ネットニュースでそういう文章が掲載されることがあります。
それがこちら。

【ゲームコラム】確実に『ゼルダの伝説』はつまらなくなっている / 次回作も駄作なのではないか? – ロケットニュース24(β) 【ゲームコラム】確実に『ゼルダの伝説』はつまらなくなっている / 次回作も駄作なのではないか? – ロケットニュース24(β)
内容は、64版以降のゼルダシリーズがつまらないという意見ですが、根拠が乏しいというか「世界観に力を入れていない」というだけで全てを否定しています。
いや、感想は人それぞれですが、この記事に同感を覚える人がどれだけいるのか。世界観に力を入れているのは「時のオカリナ」以前も以降も同じです。どうも、自分の好みに合わないだけの事を大げさに語っているだけではないのかと。
そもそも、「明日から緊急会議を開いて0から作り直そう」などと言ってますが、ゼルダシリーズは毎回世界観を一新しているのですが、この人には見えないんでしょうね。「風のタクト」では賛否両論にまで発展したくらいですし。
一般ユーザーであればともかく、ゲームライターがそれを知らないのは問題でしょう。取材対象に対して無知なライターなんて、糞以下です。

今回の記事を書いたのはIKA-X氏。
G-DASHさんでも指摘がされていますが。
ロケットニュースのゲーム記事「IKA-X」は信用しない方が良い | G-DASH (ジーダッシュ) ロケットニュースのゲーム記事「IKA-X」は信用しない方が良い | G-DASH (ジーダッシュ)
以前にもゼノブレイドをクソゲーと評したりマリオはおっさんだから引退させろと提案したりアンチャーテッドはガッカリ作品と決めつけたりラブプラスは少子化につながると警告したり、まあやりたい放題言い放題、全方位に喧嘩を売りまくっています。
全体的に言動に統一感が無い中で「ゲームの世界観」を重視している事は読み取れるのですが、それも氏の好みに合うかどうかに終始しています。身も蓋もない言い方をすれば、それって感想文ですよ。ただの辛口風味の感想文
氏を語る上で外せないのは、ビデオゲーム・オブ・ザイヤー2010という、一人で決めた賞の選評でしょう。
一位はニーアゲシュタルト。私も素晴らしいゲームだと思いますが、氏の選評が奮っています。

音楽、雰囲気、グラフイック、キャラクター、ストーリー、すべてにおいて秀逸な作品。
(中略)
発売元のスクウェア・エニックスはニーアをシリーズ化し、ファイナルファンタジーに代わる新しい看板タイトルにするべきである。

世界観しか褒めてねぇ!!システム周りは無視ですか?
と言うか、何でゲシュタルトだけなんだ。レプリカントはどうしたんだよ!*1
大体、ニーアのシリーズ化を提案してますが、シリーズ化した時点で世界観を完全に壊す行為だと、あのゲームをやった人なら誰でも分かると思うんだけどなあ。

辛口ゲームライターが売りの様子ですが、辛口が許されるのは理性的であることが絶対条件です。しかし、IKA-X氏からはそれを感じさせません。ただの辛口風味の感想文ライターです。
どんな経緯があるかは知りませんが、このままだとロケットニュースの他の記者さんも、同じレベルだと思われちゃいますよ。ご注意まで。

*1:ニーアレプリカントは、ニーアのPS3版。主人公以外はほとんど同じ内容です