ファミコンウォーズの話!

ファミコンのネタ!! ファミコンのネタ!! ファミコンのネタ!!

 「ファミコンウォーズが出たぞー!」でお馴染みのウォー・シミュレーションゲームだ。

 今までシミュレーションゲームといえばデータが並んでるだけのつまらない画面。小難しいシステム。そもそも何をしていいのかわからないゲームというイメージだったかもしれないが、本作では見事に任天堂マジックが炸裂!
 単純明快、それでいて奥の深いシステム。コミカル、それでいてエキサイティングなビジュアル。初心者にも優しいゲーム設計で、シミュレーションゲームを敬遠してきたようなユーザーの支持も獲得。任天堂自身もシミュレーションゲームという新たなジャンルに手ごたえを感じた作品だったようだ。(この経験を活かして生まれたのが名作『ファイアーエムブレム』シリーズだと言われている)

 いきなり引用文から始まって申し訳ない!
 いや、あまりにも懐かしかったものでして、はまりましたよね、ファミコンウォーズ
 引用元の記事は、ファミコンウォーズに初期版と後期版の二種類があったという記事で、それは当時の小売の働きかけによるものだという興味深い内容ですので、是非目を通してもらいたいです。
 ちなみに、初期版のロムは本当にデータが消えまくる不具合があり、恐ろしいのはラストステージ直前で高確率でデータが消えるバグが存在する事。実際、私の周りでもそのバグに泣いた人がおりました。今思うと恐ろしいと言うか酷い話ですが、それでも名作と語り継がれているのは、ゲームの出来が純粋に優れていたからですね。

 上手いと思うのは、複雑なSLGのルールの中から「旨み」だけを抽出し再構築した事。再構築と簡単に言いましたが、これが絶妙で、簡単にしすぎて「旨み」すらなくなってしまう危険性もあるわけです。例えば、ZOCやユニットレベル、開発という(当時からすれば)馴染みの薄いシステムは非採用ですが、生産や残弾や燃料などのシステムは採用しています。そこを削ったら、旨みがなくなってしまうと判断したからでしょう。そして、それは成功しました。*1
 その「これだけは残しておく」「ここはとりあえず要らない」というSLGのポイントを熟知しているからこそ、今なおSLGの入門的ゲームとして存在感を示す名作となっているのでしょう。

 ちなみに、wiiのVCで販売中ですが、今からでしたら、リメイクである「スーパーファミコンウォーズ」の方をおすすめします。グラフィックもそうですが、思考速度の改善、レベル制や索敵モードの導入など、かゆいところに手が届く出来になっていますので。

 最後に余談ですが、ファミコンウォーズDSの新作が出る予定だったんですが、いろいろあって発売延期になっているんですね。北米では発売済で、最近の「ゼノブレイド」と同じような現象が、日米逆転して発生しているんですね。あっちほど、熱狂はしていませんが。
 とにかく、任天堂にはお願いですから、意地悪せずに出して欲しいと願っております。

*1:もちろん、簡略化したルールを活かしたマップデザインも忘れるわけにはいきません。