ソーシャルゲームは絶対悪か?

「単調でショボいゲームばっかり!」
「情弱を狙った商売!」
「ただの出会い系サイトだ!!」
etc.etc.

 最近、モバゲーやグリーなどのソーシャルゲームに対する叩きが酷いですな。まあ、私も嫌いなんですが、どうも最近は常軌を逸している気がします。
 そもそも、ゲハブログの類が叩いているのを見て、ものすごく複雑な心境です。私だけかも知れませんが、任天堂に対する煽りと非常に似通ってるんですね。
 もちろん、任天堂と件のメーカーは全く違う会社です。それでも、同じ様な叩き方になっているのは、叩いている人間が同じなんでしょうね。自称ゲーマーという人種の。
 そういえば、動画だけで批判しているのを見て額然としましたよ。動画評論家に成り下がってどうするんだと。そもそも、アクションゲームならともかく、コマンドバトルの画面だけ見て優劣が分かるんですかね?RPGもそうですが、そこに至るまでの過程が大事でしょうに。

 一方でマスコミも悪いんですよ。
 ソーシャルゲームをただ持ち上げるだけではインパクトに欠けるのか、比較対象を貶める事で記事を成り立たせている。最近、任天堂の不調が殊更に取り上げられる要因の一つが正しくそれです。
 数あるゲーム会社の中で任天堂が選ばれるのは、わかりやすいからですね。グリーやモバゲーと接点がないし、丁度ハードの切り替え期で落ち込んでますし、記者としては書きやすいでしょう。まさに、イージーモードです。

 また、ソーシャルゲーム側も、マスコミに取り上げられるのであれば分かりやすい方が良いですから、それに乗っかろうとする。だからと言って、任天堂は何だかんだで特殊だから、舌鋒は既存のゲーム業界に向かってしまう。
 そうなってくると、任天堂に思い入れがなくとも、既存のゲーム業界が好きな人間も良い気はしません。当然、拒否反応の嵐で冷静な批評よりも感情的な批判に回ってしまう。
 かくして、ソーシャルゲーム対既存ゲームの構図の出来上がりです。

 それにしても、少し前はapple vs 任天堂が流行りでしたが、今ではそのような記事は見かけなくなりました(皆無じゃないけど)。それは、決着がついたわけではなく、apple(iOS) vs androidという、もっと盛り上がる話題が出てきたからです。
 まあ、スマートフォン同士の戦いの方がわかりやすいですからね。しかも、「任天堂を倒すapple」という論調から一転「appleは劣勢」というギミックに早変わり。実態は、appleの一人勝ちに近いんですけどね。
 要するに、マスコミは話題になるのであれば、こういった対立構造を煽り立てるものだという事です。で、別の話題が見つかれば、すぐに消えてしまうという。

 そんな訳で、そんなマスコミの口車に載せられるのは止めましょうと。批判するのは良いけど、少なくとも実際に遊んでから言おうよ。どうせ、タダなんだしね。
 ちなみに、最近流行っているという「ドリランド」をやってみましたが、結局ハマらずに終わっちゃいました。コレクション要素が大事なのに、カードのキャラに魅力が無いってどういう事よ。ビックリマンシールのような解説文があれば、少しは収集欲がでてきたのになあ。