ネットでの攻撃力が上がった先には

 最近、Twitterはバカ発見器と呼ばれていますが、私は違うと思っております。
 実際は、昔からバカは多かったけど、バカに対する許容が厳しくなっただけではないかと。単純に言うと、ネットの人口が増えすぎた。

 ハムスター速報(今更なんで非リンク)なんかでは、Twitterでの馬鹿発言を実名で取り上げ広めているわけですが、この時点ですでにスタート時点が違う。ハムスター速報の一日のPVが300万程度だと聞いておりますが、テキストサイト時代では1000PVで中堅、1万PVで大手と言われていた時代からすれば、まさにケタ違いの数字です。
 テキストサイト時代では、上記の中堅サイトですらその影響力を考え他者を批判するのを躊躇していた訳ですが、ハムスター速報にはその躊躇が感じられない。おそらく、躊躇する理由が無いんでしょう。だって、批判されるべき対象を選んでいるのだから。

 もっとも、ハムスター速報を批判する事は本道ではなく、私が言いたいのは、ネットの持つ攻撃力は確実に上がっているという事です。例のフジテレビデモなど、それの象徴です。
 これはもう、ネットが人口が増えた以上仕方のない事ですし、ネットの影響力が増しているという功の部分と表裏の関係と言えます。一概に、責めるべきことではない。
 ただね、ネットに関わる人間すべてが自覚しないといけないでしょうね。
 ネットでの発言は、人を殺せるし殺されるのだと。

 ついでに言うと、ネットの実名主義を理想郷の様に持ち上げる「知識人」には、少し現実を見て欲しいと思います。
 ユートピアだと思っていた世界が、実はディストピア(管理社会などの悪性社会)だったという、使い古されたSFの様な結論は、現実では見たくない。